狂気!催淫蚯蚓に墜ちる少女
ブログを立ち上げてついに私のブログに初めて作品を頂きました。しかも初めての頂き物は「THE ICBM」管理人、サワキさんから頂きました!そしてなんと私がこのブログで偶に書きます「蚯蚓侯爵」という催眠キャラを使ってSSを書いて下さいました。
あの頭がよく、スポーツ万能で性格も明るく可愛いメガイエローこと千里が催眠に陥り、心に溜めているものを吐露し、ミミズの化け物に自ら身を委ねていく姿は必見です。巧みな表現と心理描写は読み手を作品の世界観へといざないます。私も冒頭から心を掴まれ、作品の世界に堕ちていきました。
いつも笑顔で頑張り屋の千里が他人(化け物)に堕ちていく様を書かれたサワキさんの絶品、篤とご覧ください!
狂気!催淫蚯蚓に墜ちる少女
メガスリングを構える城ヶ崎千里――イエローに調色されたメガスーツをまとった戦士メガイエローは、その資材置き場を行き来していた。油断なく構え、敵の姿を伺っていた。
「こちらメガイエロー、B地区に異常はないみたい」
腕のデジタイザーに向けてメガイエローは話す。不可解なネジレ反応に出動してきたものの、不気味な雰囲気のほかに敵らしき影はなく、千里もそのように報告した。
「わかった。こっちも異常なしだ。久保田博士にはこっちからそう報告しておく」
頼りになるリーダー・メガブラックの声がする。
「わかったわ。じゃ、わたしはもう帰ってもいい?」
もちろんという返答とともに通信は終わる。
腕をおろし、メガイエローは肩を落とした。マスクに内蔵されたコンピューターも、ネジレジアの反応を拾いはしなかった。月明かりにスレンダーな千里の肉体が浮かびあがり、脇や股に浮かんだ細かな皺の一つ一つに影を作っていた。
「ふぅ」
だいたい、明日の宿題がまだ終わっていなくて――頭が戦士のそれから女子校生のそれに切り替わりかけた時、メガイエローの身体にさっと影がさす。
「だれ――きゃあああっ!!」
突然現れた正体不明の敵は、メガイエローを後ろから殴打した。いやな音が響き、次の瞬間千里は地面に倒れていて、起きあがろうとしたときさらなる一打が背後から降り注いだ。
「あぐっ!!」
がくんと地面に突っ伏したメガイエローは、それきり動かなくなる。千里の意識は、目の前のアスファルトの地面に釘付けになったまま、暗黒へと引きずり込まれていった。
「はっ……!」
目が覚めた時、千里は身体を起こそうとして崩れた。顔になま暖かい空気を感じ、腕に痛みを覚えた。
「ここはっ……ちょっと待って、マスクが! なにこれ!」
意識は目覚めた時から情報を次から次へと送り込んでくる。はずされたマスク――身体にぴったりフィットしたまま解除されていないメガスーツ、腕にはめられた大柄の手錠――
「お目覚めかのぅ……」
声に顔をあげる千里――
「ネジレジア!?」
「残念ながら、ワシはネジレジアではない。ワシは蚯蚓伯爵――次元から次元を旅して、おまえのようなオナゴと遊ぶのが趣味のものじゃ……」
そこには黒いコートに身を包んだ大柄の怪人がいて、濁った赤い目を向けていた。
「次元から次元に、ばかなこと――あっ!」
起きあがろうとした千里は肘を打って倒れてしまう。胸を抑えるような感覚、不意に高まる動悸――それに息切れ――
「身体が重い……動かない……」
「そうじゃろう……ここはワシの空間、ワシの獲物の力を吸い取る結界の中じゃ……」
「結界の中……?」
首を動かすのも重く、千里はあたりをみた。紫色にどろんとよどんだ空気が立ちこめ、濛々とした精気を漂わせていた。
「この中に入れられたオナゴは誰でも、戦う力を失ってしまうのじゃ……」
「じゃあ、この手錠は」
その手錠はかつてネジイエローがメガイエローをとらえる時に使ったものとまったく同じもので、腕の間で妨害電波を発信していることを示すライトが鈍く点滅していた。
「かわいいオナゴに添えるアクセサリーみたいなもんじゃ……おヌシの引き締まった身体はみればみるほど、そそるわい……」
「ふざけないで!」
千里は再び立ち上がろうとした。のどの奥がひりひりして、身体は信じられないほど重かった。地面に引きずり込まれるような力を感じながら、メガイエローは毅然と立った。
「ほう、この結界の中にあって立ち上がる力があるか……」
「わたしたち、メガレンジャーをなめないでよね!」
「だが、この結界にはおヌシしかおらん……メガイエローよ、無理は禁物じゃぞ」
「無理なんて――」
千里は不意に声を途切れさせた。蚯蚓伯爵が目から漏れる発光をにわかに強くして、サーチライトのような目線を向け始めたからだった。とっさに目を背ける千里――赤い光があたって、メガスーツの表面がにわかに熱を持つ。
「さあ、メガイエローよ、ワシの目を見よ」
「だ、だれがあんたの目なんて……!?」
光が照射されるにつれ、熱はしみこんだ熱のように千里の身体の内側まで入り込もうとしてきた。その熱を浴びると、身体の緊張、けだるさの中でなんとか毅然とした態度をとり続けようとする筋肉が一気にほどけていくようなそんな感覚を呼び起こすのだった。
「惑うことなどないのじゃぞ……」
「だめ、近づかないでっ!」
一歩ずつ近づいてくる蚯蚓伯爵、腕を伸ばし手錠をかざすメガイエロー、目を背けた千里の顔がゆっくりと恐怖へとゆがんでいく。
「そんなにワシに抱かれたいか」
蚯蚓伯爵は、黒いコートを夜道の変出者のように開いた。かざした手ごしに千里はその身体を見てしまった。それは、沢山の何万という蚯蚓がのたくりながら、人の形を形成している姿だった。
「なに……いやああああっ!」
涙の絡む声をあげる千里――立っているのもやっとのメガイエローの身体が震える。今にも崩れ落ちそうな身体、足を内股にしてこらえていた。
「メガイエローよ、惑うことはないのじゃぞ」
赤い光は言葉とともに手錠にあてられる。腕は蝋燭が溶け落ちるようにだらりとなってしまう。
「あああっ……はぁっぁあ!」
顔を真っ赤にして、メガイエローは戦おうとしていた。蚯蚓伯爵のびくびくとうごめく身体に目は釘付けになる。舌が乾き、気持ち悪さに寒気を覚えた。
どんなに闘志をもやしても、力はでてこない。千里は顔を真っ赤に染めて、蚯蚓伯爵の腕に抱かれた。
「さあ、心を無にしてワシの目を見るのじゃ」
言葉が入り込んできて、千里の耳には蚯蚓のうごめく音が充満していく。そこにあるのは一対の目で、目には吸い込まれるような力があった。真っ赤に燃える目、一度その目を見てしまえば、二度と目線をはずすことができなくなっていく。頭がぼーっとしてきて、体中の力が抜ける。
メガイエローは蚯蚓伯爵の腕に抱き止められてしまう。
「ワシの前には、けなげさ、気の強さ、心の強さ、正義など関係ないのじゃ。最後にはワシの手に墜ちていくのだからのぅ……」
声が耳の中に入り込んでいく。千里はその言葉が身体の鍵を一つずつはずしていくようなそんな優しい感覚を覚えて、その感覚にとりつかれていく自分を感じていた。
「そ、んなこと……」
かろうじて繰り出される反論の言葉は、最後には蚯蚓伯爵の唇によって塞がれて途絶えてしまう。甘くとろけるような旋律が、胸へとゆっくり入り込んでいく。
「んんっ……あぁっ……」
「そんなことなんなのじゃ……メガイエロー、おヌシはワシの虜。ワシの言葉をきくのじゃ」
唾液をこぼしながら問いてくる蚯蚓伯爵の声――その後に続くのな何万もの蚯蚓のうごめく音ばかりで――
「はい……」
「おヌシは勝ち気でプライドの高い戦士じゃ……だが、ワシにはわかる」
声は心の中に入り込んでいく。グローブの縁、スカート、ベルト、首筋の縁から小さな蚯蚓が次々に入り込んでいく。それらはスーツとインナーの間、インナーと肌の間に一本また一本と入り込んでいく。
「おヌシは、本当は誰かに隷属したい、ペットのように飼い慣らされてたい、こんなのは自分じゃないという思いを心の奥に秘めている。秘めて心に鍵をしているのじゃ……ワシがその鍵を開いてやろう……」
声は耳から頭の中へ広がり、緊張した体をゆっくりとほぐされていった。
「さあ、もっとよくこの目を見るのじゃ……もっとな……さあ今こそ解き放つのじゃ、本当のおぬしをな……」
目の赤さは最高に達し、そこからわずかに明るさが衰えた。千里はその目に釘付けになったまま、数秒間を無表情でいて、そうしてそれから、その瞼には大粒の涙を溜まり始めた。
「……ううっ……ううっ」
言葉が喉元にこみ上げ、千里は口を開きかけて閉じ、そうしてまた開いた。
「さあ、語るのじゃ、自らの胸のうちを……」
言われるがまま、口が開いた。
「みんなに、勉強や、スポーツや、メガレンジャーのことで期待されて、それでみんなの期待に答えようとわたしは必死にやってきてるのに……みんな、千里はいいよね、なんでもできるからとかいわれて、わたしだってすごく努力してるのに……」
流れる涙が止めどなくあふれて、時折会話をせき止める。
言葉は途切れ途切れに発せられ、そこにいつもの気高く強いメガイエローの面影はなく、くしゃくしゃにつぶれていく顔には、年相応の幼さが徐々に姿をあらわしはじめていた。
「そうじゃ、おヌシは大変な努力家じゃ……だが、そのような努力果たして必要といえるのかが問題じゃ……?」
「えっ……?」
千里の目にすがるような色が浮かぶ。黄色い身体を緊張させて、千里は蚯蚓伯爵の言葉に耳を貸していた。
「どんなにがんばっても誰からも評価されない、できて当然という顔をされる。そんな努力しなければいいのじゃ……」
千里はまた話をはじめた。その言葉を蚯蚓伯爵が受け止め言葉を返す。
メガレンジャーの中でレッドやブラックと遜色なく戦えるようメガイエローが彼女なりに努力しているが、戦いが激しくなっていく。頭脳や機転だけでは彼ら男性戦士との差を埋めるのは難しくなってきて、ついには敵に捕らえられるようなことまで起きてしまった。
目の前の手錠をみながら、千里は脳裏にあのネジイエローに捕らえられたときの光景を思い描いていた。イエローばかりか、ピンクまでも捕らえようとするネジレンジャーに勝てたのは、単に運がよかっただけにすぎないはずで――
そんな自分が不要じゃないか。いつか、ネジレジアに捕らえられて殺されてしまうんじゃないか、そんな誰にもいえない不安を暴露しながら、千里はメガスーツに包まれた身体を小さく縮こませながら、蚯蚓伯爵の胸で泣きじゃくり続けた。
「おヌシの気持ちは痛いほどよくわかる。おヌシはがんばりすぎるのじゃ。だから、これからはワシが優しくしてやろう……どうかワシが怖いと思うか?」
装飾の少ないメガスーツの表面に蚯蚓がS字カーブを引きながらゆっくりとのたうっていく姿が現れ始める。それも、一匹や二匹という規模ではなく、何十匹もの蚯蚓が一度期にメガイエローの身体の内側をはい回っていた。それらはナメクジのように粘着質の液を引きずり、心情を暴露し続ける彼女の身体にゆっくりと異変を起こしていく。
「怖く、ありません……なんだか、すごく落ち着きます……落ち着いて……んんっ」
千里は先ほどのように足を内股に描きスカートの上から足の付け根をさえた。スカートの上に何本もの皺が描かれていく。
「そうか、それでいいのじゃ。ワシに抱かれているとどんな気持ちになる……」
いいながら、蚯蚓伯爵はスカートを抑えていた手首を掴んで、上にあげさせ、背中を壁にあて、半開きになった千里の唇を奪った。
「んんんんっ! ははぁんんんっ!」
首を振り、声をあげる千里。蚯蚓伯爵の口からは糸こんにゃくのような舌が千里の口の中にさしいれられ、何百本もの繊毛が千里の口をゆっくりととろけさせていく。
「さあ、どうじゃ……? どんな気持ちじゃ……?」
「はぁ…・・なんだか、すごく、ドキドキしてゾクゾクして、訳が分からない気持ちで……ああっ、なんだか頭がすごくぼやっとします……」
普段の千里が決して人の前で表さない表情をして、子供のようにうわずった声をあげる。口の中いっぱいに広がった繊毛の感覚がまだのこっていて、千里は唇を自ら突き出す。
「そうか、それでよいのじゃ。おヌシはただワシのいうことをきいておればのう」
唇が絡められ、二人はとろけるように抱き合い、向き合い、蚯蚓伯爵は胸を鷲掴みにする。メガスーツの上からでもはっきりとその膨らみのわかる胸が押しつぶされ、千里は声をあげる。その声には苦悶の色はなく、ただ甘美なものだけがあふれていた。
「はぁあぁっんん! あっん……」
「もっとかわいい声で鳴けるはずじゃ……」
乳首をひねり、そのままきりっと持ち上げる蚯蚓伯爵――胸は蚯蚓がとくに粘液を濃厚にぬりつけていたところだった。
「あっん……はぁん! あああああっ!!」
目元を真っ赤に染め、歓喜にふるえる千里――とろんとした眼には鋭い眼光の見る影もなく、ただ甘える少女の一途で純粋な色だけがうつっていた。
「もっとじゃ!」
「あああっはあああぁあっ!!! んんあぁっ!」
蚯蚓入道は乳首をねじ上げながら、乳房を持ち上げ、素早くいくつもの繊毛でなでつけていった。巻き込まれ、どろどろに解けた粘液は潤滑油となり、メガスーツとインナーと素肌を強くこすりつけ、淫猥な水音を発していた。
「ああああぁっ! いいやああぁぁっ! じゃ、じゃなくてぇ!!」
千里は更に内股を強くしながら、顔をのけぞらせ、只与えられる官能に身をゆだねていた。片方の腕を持ち上げられ、もう片方も蚯蚓伯爵の身体によって抑えられていた。
「あああああんっ! あっ! ああっ!」
蚯蚓は、千里のクリトリスへも迫り、包皮の上からそれを神経質に動かしていた。秘所に殺到する蚯蚓のうち、最初に一匹がついにその険しいクレヴァスを割って中に入り、恥骨によって体をつぶされていた。その後ろには何匹もの蚯蚓が殺到していて、次の一匹は胎内まであと五秒の位置まで迫っていた。
「どうじゃ! ワシに身を任せればよいのじゃ、そうすれば、それだけでこのような快楽を味わえるのだからのう!」
狂気に彩られた笑い声をあげる蚯蚓伯爵、千里の瞳孔は焦点を失って大きくふるえ、びくっとふるえながら、口からどろっとした唾液こぼした。
「はいっ! あっん! あああっ!! ああキモチいいっ!!」
思わず歓喜を口にしてしまう。あらがいようのない快楽が体にそそぎ込まれ、体は内側からどろどろにとけていくようだった。千里をとめるものは誰もおらず、むしろ導かれるようにして、びくんびくんと戦士であった身体を震わせる。
「さあ、メガイエローよ。おヌシに永遠に逃れられないほどの絶頂をそそぎこんでやろうぞ! メガイエロー、ワシに愛の言葉を捧げるのじゃ……!!」
絶叫をもらし、蚯蚓伯爵は自らの股間に生えた逸物を掲げると、それを一気にスーツごと巻き込んで、蚯蚓の殺到する秘所へと突き上げた。
「あんっあああっああああああっ! いたっ!! 痛い!!!」
「そんなはずはない! 痛みなど一瞬のものだ!!」
メガスーツは引っ張りが限界に達したところから避けていき、その裂け目から蚯蚓伯爵の逸物は入り込み、そそり立ち、激しい音をたてながら、千里の胎内へと入り込んでいく。
「はああぁああっ! あつい! 痛い! でもっでも! あああああっ!!」
何十匹もの蚯蚓がつぶされ、すりつぶされ、それそのものが潤滑油の一部と化していく。胎内からは赤黒い血とは明らかに違う鮮血が湯気をたてながら、あふれでていた。
千里はその鮮血があふれでるの身体で感じながら、自らの処女が蚯蚓伯爵によって突き破られる歓喜にふるえた。素敵な心を持つ彼氏に捧げようとしていたその想いが、彼女を束縛していた鎖のような戦士の装束が破られるとともに達せられ、今なおさらに奥へと突かれていった。
「ああああはぁっ! ああぁあっ! はああぁあ!」
もうなにも考えられない。もうそれ以外になかった。千里は荒い息を繰り返しながら、その赤い目をみた。その赤い目はさっき告げた言葉をもう一度、とかくゆっくりと伝えた。
「ワシに愛の言葉を捧げるのじゃ」
千里の目はその一対の真っ赤に輝く目に釘付けになった。黄色いメガスーツをまとい、千里はメガイエローへとインストールする。それで地球をまもってきた。そのことをすごく重苦しく考えてきた。目の前にいる人は、そんなことを考えなくていいっていってくれた。
千里の口から言葉が漏れた。
「蚯蚓伯爵様のことを愛しています……」
一瞬途絶えた振動の中で、蚯蚓伯爵の射精は熱情のように、城ヶ崎千里の胎内を迸り、永遠に消えない跡を刻み込んでいった。その瞬間に千里もまた、絶頂に達して一瞬の意識の喪失のあと、真っ白な空気に包まれる自分を感じて、幸せそうに微笑んでいた。
「ああっ……あああぁっ! いい……しあわせ……あああぁっん!! ああぁっ!」
震えながら、譫言のように言葉を繰り返す。少女の身体の中で蚯蚓伯爵の逸物は固く太くなり、イッたばかりで過敏になっている膣壁の神経をささくれさせていく。
「あああぁっ!! はぁぁぁぁっ……!」
もっと、もっと――とろけるような快楽の中で、メガイエローは蚯蚓伯爵にすがりつく。鮮やかな黄色だったそのスーツはところどころ黄土色に汚れ、まだら模様ができつつあった。
「おヌシはなかなかの名器じゃ……おヌシのような名器を、ただの一度で消費してしまうのはもったいない。メガイエローよ、もっともっと楽しんでやるぞよ、時間の続く限りいつまでもなぁ……」
荒い呼吸とともに繰り返される蚯蚓伯爵の声に、口元をほころばせる千里――蚯蚓伯爵に身も心も墜ちた女戦士は、性奴隷になる喜びに腰を振る力を強めていった。
放課後のデジ研部室――
「今日も、千里は部活動休みか……」
「これで三日目だぞ」
「なんでも、家の都合だってさ?」
「いえ、おばあちゃんの病気がひどくてお見舞いにいってるんだって」
今村みくの言葉に、三人の視点が集中する。
「どうしたの? みんな?」
「千里のおばあちゃんって、名古屋に住んでるんだろ?」
「あああ!」
思わず、みくは立ち上がった。
「やれやれ、千里が嘘とはな」
「だ、だけど、千里に限ってそんな」
瞬の声にみくが反論する。
「いや、わからねえぞ、もしかしたら、素敵な彼氏ができてそいつと」
「千里に限ってありえん」
健太の言葉を耕一郎が否定する。
「なんでそんなこといえんだよ」
「それはだな」
そんな風にはなしても結局結論はでず、学校にはしっかり登校しながら、部室に顔をださなくなった千里のことを心配する四人の話は他愛もなく続いていった。
通学鞄代わりにしているリュックサックを背負った制服姿の千里は、あたりを伺いながら、その廃工場の中へと入っていった。
「インストール!」
デジタイザーに変身コマンドを入力した彼女は、一瞬でその愛らしい姿を精悍な女戦士へと変えた。装飾の少ない鮮やかな黄色のメガスーツは、千里の身体の美しさを際立てるように形作っていた。
その腹部は、制服の上からではわかりづらく気づいたものはいなかったけれど、緩やかに膨らみを持っていた。千里は腰のホルスターからメガスナイパーを抜いた。
「おそかったのぉ……」
声が建物の中に響く。空間の色が徐々に紫色に変わってきて、数秒あとには、そこは異空間へと変わっていた。
「どこなの?」
敵を探すメガイエローの声――目の前に現れたのは、黒いコートの怪人だった。
「ワシは遅刻は嫌いじゃ」
「蚯蚓伯爵! 今日こそ勝負よ!」
マスクの内側から凛とした張りのある声が漏れる。ポーズを取り、メガイエローは今にも飛びかかりそうな体勢をとった。蚯蚓伯爵は笑いながら、近づき、突き出された手をつかむ。
「やはり、戦っているオナゴは凛々しいのお……ワシはそういうオナゴが大好きじゃ……」
捕まれた手をメガイエローは振り払い、銃口を向けた。
「ほほほっ、怖いのぉ。怖いのぉ」
「ふざけないで! わたしは……わたしはっ!!」
背後に周り、その蚯蚓伯爵はイエローの脇に手をいれる。びっしりとした繊毛にうめ尽くされた手が、スーツの上から胸を蹂躙していく。
「わたしはなんなのじゃ……メガイエロー、ワシはおヌシがどう思っているのかききたいのう…・・」
乳首をつかみ、きりきりと引っ張り、離して、さらにきつく揉みしだかれていく胸――イエローの手からメガスナイパーが落ちて音をたてた。
「いやっ! わたしはこんなことされたくないいやっ!!」
壁に手をあて、立ちバックへと変わっていく二人――
「そうじゃ、それでこそ正義の心を持つ戦士じゃ……」
光が金糸となって、メガイエローの首から上を包むと、マスクが消失した。黒く長いストレートヘアを靡かせた素顔が露わになる。凛々しさに満ちた声とは裏腹に、その桃に染まった顔は、蚯蚓伯爵を求める視線を送っていた。
「蚯蚓伯爵さまぁ……ごしゅじんさまぁ……」
甘えるような声が広がっていく。
「なんじゃ、メガイエロー。もう、『演技』は終わりかのう?」
不服そうにのどをならしながら、その表情を見て蚯蚓伯爵はにんまりと微笑んだ。
「だって、だってもう……んんんぁっ!!」
振り向きざまに、蚯蚓伯爵はその唇を奪う。ぴっちりフィットしたメガスーツを着たまま悶えて、千里は迫り来る快楽を笑顔で受け、ただひたすらに墜ちていく。
「おヌシは、戦うオナゴじゃ……もっと凛々しくしなければならんのぉ……ふひゃひゃひゃひゃっ」
蚯蚓伯爵の声は、どこまでも続き響いていった。
「もう……わたし、我慢できないです……正義とか悪とか、戦わなきゃいけないとか、やらなきゃいけないとか……」
蚯蚓伯爵は力を強めていく。そうして、下腹部の膨らみに手をやり、優しく愛でるようにしてさすり叩いた。
「おヌシはそんなもの考えなくていいのじゃ……」
千里はスレンダーな身体を蚯蚓伯爵と絡ませながらよがり、歓喜の声をあげはじめる。その狂おしい声は、どこまでも続き響いていったのだった。
あの頭がよく、スポーツ万能で性格も明るく可愛いメガイエローこと千里が催眠に陥り、心に溜めているものを吐露し、ミミズの化け物に自ら身を委ねていく姿は必見です。巧みな表現と心理描写は読み手を作品の世界観へといざないます。私も冒頭から心を掴まれ、作品の世界に堕ちていきました。
いつも笑顔で頑張り屋の千里が他人(化け物)に堕ちていく様を書かれたサワキさんの絶品、篤とご覧ください!
狂気!催淫蚯蚓に墜ちる少女
メガスリングを構える城ヶ崎千里――イエローに調色されたメガスーツをまとった戦士メガイエローは、その資材置き場を行き来していた。油断なく構え、敵の姿を伺っていた。
「こちらメガイエロー、B地区に異常はないみたい」
腕のデジタイザーに向けてメガイエローは話す。不可解なネジレ反応に出動してきたものの、不気味な雰囲気のほかに敵らしき影はなく、千里もそのように報告した。
「わかった。こっちも異常なしだ。久保田博士にはこっちからそう報告しておく」
頼りになるリーダー・メガブラックの声がする。
「わかったわ。じゃ、わたしはもう帰ってもいい?」
もちろんという返答とともに通信は終わる。
腕をおろし、メガイエローは肩を落とした。マスクに内蔵されたコンピューターも、ネジレジアの反応を拾いはしなかった。月明かりにスレンダーな千里の肉体が浮かびあがり、脇や股に浮かんだ細かな皺の一つ一つに影を作っていた。
「ふぅ」
だいたい、明日の宿題がまだ終わっていなくて――頭が戦士のそれから女子校生のそれに切り替わりかけた時、メガイエローの身体にさっと影がさす。
「だれ――きゃあああっ!!」
突然現れた正体不明の敵は、メガイエローを後ろから殴打した。いやな音が響き、次の瞬間千里は地面に倒れていて、起きあがろうとしたときさらなる一打が背後から降り注いだ。
「あぐっ!!」
がくんと地面に突っ伏したメガイエローは、それきり動かなくなる。千里の意識は、目の前のアスファルトの地面に釘付けになったまま、暗黒へと引きずり込まれていった。
「はっ……!」
目が覚めた時、千里は身体を起こそうとして崩れた。顔になま暖かい空気を感じ、腕に痛みを覚えた。
「ここはっ……ちょっと待って、マスクが! なにこれ!」
意識は目覚めた時から情報を次から次へと送り込んでくる。はずされたマスク――身体にぴったりフィットしたまま解除されていないメガスーツ、腕にはめられた大柄の手錠――
「お目覚めかのぅ……」
声に顔をあげる千里――
「ネジレジア!?」
「残念ながら、ワシはネジレジアではない。ワシは蚯蚓伯爵――次元から次元を旅して、おまえのようなオナゴと遊ぶのが趣味のものじゃ……」
そこには黒いコートに身を包んだ大柄の怪人がいて、濁った赤い目を向けていた。
「次元から次元に、ばかなこと――あっ!」
起きあがろうとした千里は肘を打って倒れてしまう。胸を抑えるような感覚、不意に高まる動悸――それに息切れ――
「身体が重い……動かない……」
「そうじゃろう……ここはワシの空間、ワシの獲物の力を吸い取る結界の中じゃ……」
「結界の中……?」
首を動かすのも重く、千里はあたりをみた。紫色にどろんとよどんだ空気が立ちこめ、濛々とした精気を漂わせていた。
「この中に入れられたオナゴは誰でも、戦う力を失ってしまうのじゃ……」
「じゃあ、この手錠は」
その手錠はかつてネジイエローがメガイエローをとらえる時に使ったものとまったく同じもので、腕の間で妨害電波を発信していることを示すライトが鈍く点滅していた。
「かわいいオナゴに添えるアクセサリーみたいなもんじゃ……おヌシの引き締まった身体はみればみるほど、そそるわい……」
「ふざけないで!」
千里は再び立ち上がろうとした。のどの奥がひりひりして、身体は信じられないほど重かった。地面に引きずり込まれるような力を感じながら、メガイエローは毅然と立った。
「ほう、この結界の中にあって立ち上がる力があるか……」
「わたしたち、メガレンジャーをなめないでよね!」
「だが、この結界にはおヌシしかおらん……メガイエローよ、無理は禁物じゃぞ」
「無理なんて――」
千里は不意に声を途切れさせた。蚯蚓伯爵が目から漏れる発光をにわかに強くして、サーチライトのような目線を向け始めたからだった。とっさに目を背ける千里――赤い光があたって、メガスーツの表面がにわかに熱を持つ。
「さあ、メガイエローよ、ワシの目を見よ」
「だ、だれがあんたの目なんて……!?」
光が照射されるにつれ、熱はしみこんだ熱のように千里の身体の内側まで入り込もうとしてきた。その熱を浴びると、身体の緊張、けだるさの中でなんとか毅然とした態度をとり続けようとする筋肉が一気にほどけていくようなそんな感覚を呼び起こすのだった。
「惑うことなどないのじゃぞ……」
「だめ、近づかないでっ!」
一歩ずつ近づいてくる蚯蚓伯爵、腕を伸ばし手錠をかざすメガイエロー、目を背けた千里の顔がゆっくりと恐怖へとゆがんでいく。
「そんなにワシに抱かれたいか」
蚯蚓伯爵は、黒いコートを夜道の変出者のように開いた。かざした手ごしに千里はその身体を見てしまった。それは、沢山の何万という蚯蚓がのたくりながら、人の形を形成している姿だった。
「なに……いやああああっ!」
涙の絡む声をあげる千里――立っているのもやっとのメガイエローの身体が震える。今にも崩れ落ちそうな身体、足を内股にしてこらえていた。
「メガイエローよ、惑うことはないのじゃぞ」
赤い光は言葉とともに手錠にあてられる。腕は蝋燭が溶け落ちるようにだらりとなってしまう。
「あああっ……はぁっぁあ!」
顔を真っ赤にして、メガイエローは戦おうとしていた。蚯蚓伯爵のびくびくとうごめく身体に目は釘付けになる。舌が乾き、気持ち悪さに寒気を覚えた。
どんなに闘志をもやしても、力はでてこない。千里は顔を真っ赤に染めて、蚯蚓伯爵の腕に抱かれた。
「さあ、心を無にしてワシの目を見るのじゃ」
言葉が入り込んできて、千里の耳には蚯蚓のうごめく音が充満していく。そこにあるのは一対の目で、目には吸い込まれるような力があった。真っ赤に燃える目、一度その目を見てしまえば、二度と目線をはずすことができなくなっていく。頭がぼーっとしてきて、体中の力が抜ける。
メガイエローは蚯蚓伯爵の腕に抱き止められてしまう。
「ワシの前には、けなげさ、気の強さ、心の強さ、正義など関係ないのじゃ。最後にはワシの手に墜ちていくのだからのぅ……」
声が耳の中に入り込んでいく。千里はその言葉が身体の鍵を一つずつはずしていくようなそんな優しい感覚を覚えて、その感覚にとりつかれていく自分を感じていた。
「そ、んなこと……」
かろうじて繰り出される反論の言葉は、最後には蚯蚓伯爵の唇によって塞がれて途絶えてしまう。甘くとろけるような旋律が、胸へとゆっくり入り込んでいく。
「んんっ……あぁっ……」
「そんなことなんなのじゃ……メガイエロー、おヌシはワシの虜。ワシの言葉をきくのじゃ」
唾液をこぼしながら問いてくる蚯蚓伯爵の声――その後に続くのな何万もの蚯蚓のうごめく音ばかりで――
「はい……」
「おヌシは勝ち気でプライドの高い戦士じゃ……だが、ワシにはわかる」
声は心の中に入り込んでいく。グローブの縁、スカート、ベルト、首筋の縁から小さな蚯蚓が次々に入り込んでいく。それらはスーツとインナーの間、インナーと肌の間に一本また一本と入り込んでいく。
「おヌシは、本当は誰かに隷属したい、ペットのように飼い慣らされてたい、こんなのは自分じゃないという思いを心の奥に秘めている。秘めて心に鍵をしているのじゃ……ワシがその鍵を開いてやろう……」
声は耳から頭の中へ広がり、緊張した体をゆっくりとほぐされていった。
「さあ、もっとよくこの目を見るのじゃ……もっとな……さあ今こそ解き放つのじゃ、本当のおぬしをな……」
目の赤さは最高に達し、そこからわずかに明るさが衰えた。千里はその目に釘付けになったまま、数秒間を無表情でいて、そうしてそれから、その瞼には大粒の涙を溜まり始めた。
「……ううっ……ううっ」
言葉が喉元にこみ上げ、千里は口を開きかけて閉じ、そうしてまた開いた。
「さあ、語るのじゃ、自らの胸のうちを……」
言われるがまま、口が開いた。
「みんなに、勉強や、スポーツや、メガレンジャーのことで期待されて、それでみんなの期待に答えようとわたしは必死にやってきてるのに……みんな、千里はいいよね、なんでもできるからとかいわれて、わたしだってすごく努力してるのに……」
流れる涙が止めどなくあふれて、時折会話をせき止める。
言葉は途切れ途切れに発せられ、そこにいつもの気高く強いメガイエローの面影はなく、くしゃくしゃにつぶれていく顔には、年相応の幼さが徐々に姿をあらわしはじめていた。
「そうじゃ、おヌシは大変な努力家じゃ……だが、そのような努力果たして必要といえるのかが問題じゃ……?」
「えっ……?」
千里の目にすがるような色が浮かぶ。黄色い身体を緊張させて、千里は蚯蚓伯爵の言葉に耳を貸していた。
「どんなにがんばっても誰からも評価されない、できて当然という顔をされる。そんな努力しなければいいのじゃ……」
千里はまた話をはじめた。その言葉を蚯蚓伯爵が受け止め言葉を返す。
メガレンジャーの中でレッドやブラックと遜色なく戦えるようメガイエローが彼女なりに努力しているが、戦いが激しくなっていく。頭脳や機転だけでは彼ら男性戦士との差を埋めるのは難しくなってきて、ついには敵に捕らえられるようなことまで起きてしまった。
目の前の手錠をみながら、千里は脳裏にあのネジイエローに捕らえられたときの光景を思い描いていた。イエローばかりか、ピンクまでも捕らえようとするネジレンジャーに勝てたのは、単に運がよかっただけにすぎないはずで――
そんな自分が不要じゃないか。いつか、ネジレジアに捕らえられて殺されてしまうんじゃないか、そんな誰にもいえない不安を暴露しながら、千里はメガスーツに包まれた身体を小さく縮こませながら、蚯蚓伯爵の胸で泣きじゃくり続けた。
「おヌシの気持ちは痛いほどよくわかる。おヌシはがんばりすぎるのじゃ。だから、これからはワシが優しくしてやろう……どうかワシが怖いと思うか?」
装飾の少ないメガスーツの表面に蚯蚓がS字カーブを引きながらゆっくりとのたうっていく姿が現れ始める。それも、一匹や二匹という規模ではなく、何十匹もの蚯蚓が一度期にメガイエローの身体の内側をはい回っていた。それらはナメクジのように粘着質の液を引きずり、心情を暴露し続ける彼女の身体にゆっくりと異変を起こしていく。
「怖く、ありません……なんだか、すごく落ち着きます……落ち着いて……んんっ」
千里は先ほどのように足を内股に描きスカートの上から足の付け根をさえた。スカートの上に何本もの皺が描かれていく。
「そうか、それでいいのじゃ。ワシに抱かれているとどんな気持ちになる……」
いいながら、蚯蚓伯爵はスカートを抑えていた手首を掴んで、上にあげさせ、背中を壁にあて、半開きになった千里の唇を奪った。
「んんんんっ! ははぁんんんっ!」
首を振り、声をあげる千里。蚯蚓伯爵の口からは糸こんにゃくのような舌が千里の口の中にさしいれられ、何百本もの繊毛が千里の口をゆっくりととろけさせていく。
「さあ、どうじゃ……? どんな気持ちじゃ……?」
「はぁ…・・なんだか、すごく、ドキドキしてゾクゾクして、訳が分からない気持ちで……ああっ、なんだか頭がすごくぼやっとします……」
普段の千里が決して人の前で表さない表情をして、子供のようにうわずった声をあげる。口の中いっぱいに広がった繊毛の感覚がまだのこっていて、千里は唇を自ら突き出す。
「そうか、それでよいのじゃ。おヌシはただワシのいうことをきいておればのう」
唇が絡められ、二人はとろけるように抱き合い、向き合い、蚯蚓伯爵は胸を鷲掴みにする。メガスーツの上からでもはっきりとその膨らみのわかる胸が押しつぶされ、千里は声をあげる。その声には苦悶の色はなく、ただ甘美なものだけがあふれていた。
「はぁあぁっんん! あっん……」
「もっとかわいい声で鳴けるはずじゃ……」
乳首をひねり、そのままきりっと持ち上げる蚯蚓伯爵――胸は蚯蚓がとくに粘液を濃厚にぬりつけていたところだった。
「あっん……はぁん! あああああっ!!」
目元を真っ赤に染め、歓喜にふるえる千里――とろんとした眼には鋭い眼光の見る影もなく、ただ甘える少女の一途で純粋な色だけがうつっていた。
「もっとじゃ!」
「あああっはあああぁあっ!!! んんあぁっ!」
蚯蚓入道は乳首をねじ上げながら、乳房を持ち上げ、素早くいくつもの繊毛でなでつけていった。巻き込まれ、どろどろに解けた粘液は潤滑油となり、メガスーツとインナーと素肌を強くこすりつけ、淫猥な水音を発していた。
「ああああぁっ! いいやああぁぁっ! じゃ、じゃなくてぇ!!」
千里は更に内股を強くしながら、顔をのけぞらせ、只与えられる官能に身をゆだねていた。片方の腕を持ち上げられ、もう片方も蚯蚓伯爵の身体によって抑えられていた。
「あああああんっ! あっ! ああっ!」
蚯蚓は、千里のクリトリスへも迫り、包皮の上からそれを神経質に動かしていた。秘所に殺到する蚯蚓のうち、最初に一匹がついにその険しいクレヴァスを割って中に入り、恥骨によって体をつぶされていた。その後ろには何匹もの蚯蚓が殺到していて、次の一匹は胎内まであと五秒の位置まで迫っていた。
「どうじゃ! ワシに身を任せればよいのじゃ、そうすれば、それだけでこのような快楽を味わえるのだからのう!」
狂気に彩られた笑い声をあげる蚯蚓伯爵、千里の瞳孔は焦点を失って大きくふるえ、びくっとふるえながら、口からどろっとした唾液こぼした。
「はいっ! あっん! あああっ!! ああキモチいいっ!!」
思わず歓喜を口にしてしまう。あらがいようのない快楽が体にそそぎ込まれ、体は内側からどろどろにとけていくようだった。千里をとめるものは誰もおらず、むしろ導かれるようにして、びくんびくんと戦士であった身体を震わせる。
「さあ、メガイエローよ。おヌシに永遠に逃れられないほどの絶頂をそそぎこんでやろうぞ! メガイエロー、ワシに愛の言葉を捧げるのじゃ……!!」
絶叫をもらし、蚯蚓伯爵は自らの股間に生えた逸物を掲げると、それを一気にスーツごと巻き込んで、蚯蚓の殺到する秘所へと突き上げた。
「あんっあああっああああああっ! いたっ!! 痛い!!!」
「そんなはずはない! 痛みなど一瞬のものだ!!」
メガスーツは引っ張りが限界に達したところから避けていき、その裂け目から蚯蚓伯爵の逸物は入り込み、そそり立ち、激しい音をたてながら、千里の胎内へと入り込んでいく。
「はああぁああっ! あつい! 痛い! でもっでも! あああああっ!!」
何十匹もの蚯蚓がつぶされ、すりつぶされ、それそのものが潤滑油の一部と化していく。胎内からは赤黒い血とは明らかに違う鮮血が湯気をたてながら、あふれでていた。
千里はその鮮血があふれでるの身体で感じながら、自らの処女が蚯蚓伯爵によって突き破られる歓喜にふるえた。素敵な心を持つ彼氏に捧げようとしていたその想いが、彼女を束縛していた鎖のような戦士の装束が破られるとともに達せられ、今なおさらに奥へと突かれていった。
「ああああはぁっ! ああぁあっ! はああぁあ!」
もうなにも考えられない。もうそれ以外になかった。千里は荒い息を繰り返しながら、その赤い目をみた。その赤い目はさっき告げた言葉をもう一度、とかくゆっくりと伝えた。
「ワシに愛の言葉を捧げるのじゃ」
千里の目はその一対の真っ赤に輝く目に釘付けになった。黄色いメガスーツをまとい、千里はメガイエローへとインストールする。それで地球をまもってきた。そのことをすごく重苦しく考えてきた。目の前にいる人は、そんなことを考えなくていいっていってくれた。
千里の口から言葉が漏れた。
「蚯蚓伯爵様のことを愛しています……」
一瞬途絶えた振動の中で、蚯蚓伯爵の射精は熱情のように、城ヶ崎千里の胎内を迸り、永遠に消えない跡を刻み込んでいった。その瞬間に千里もまた、絶頂に達して一瞬の意識の喪失のあと、真っ白な空気に包まれる自分を感じて、幸せそうに微笑んでいた。
「ああっ……あああぁっ! いい……しあわせ……あああぁっん!! ああぁっ!」
震えながら、譫言のように言葉を繰り返す。少女の身体の中で蚯蚓伯爵の逸物は固く太くなり、イッたばかりで過敏になっている膣壁の神経をささくれさせていく。
「あああぁっ!! はぁぁぁぁっ……!」
もっと、もっと――とろけるような快楽の中で、メガイエローは蚯蚓伯爵にすがりつく。鮮やかな黄色だったそのスーツはところどころ黄土色に汚れ、まだら模様ができつつあった。
「おヌシはなかなかの名器じゃ……おヌシのような名器を、ただの一度で消費してしまうのはもったいない。メガイエローよ、もっともっと楽しんでやるぞよ、時間の続く限りいつまでもなぁ……」
荒い呼吸とともに繰り返される蚯蚓伯爵の声に、口元をほころばせる千里――蚯蚓伯爵に身も心も墜ちた女戦士は、性奴隷になる喜びに腰を振る力を強めていった。
放課後のデジ研部室――
「今日も、千里は部活動休みか……」
「これで三日目だぞ」
「なんでも、家の都合だってさ?」
「いえ、おばあちゃんの病気がひどくてお見舞いにいってるんだって」
今村みくの言葉に、三人の視点が集中する。
「どうしたの? みんな?」
「千里のおばあちゃんって、名古屋に住んでるんだろ?」
「あああ!」
思わず、みくは立ち上がった。
「やれやれ、千里が嘘とはな」
「だ、だけど、千里に限ってそんな」
瞬の声にみくが反論する。
「いや、わからねえぞ、もしかしたら、素敵な彼氏ができてそいつと」
「千里に限ってありえん」
健太の言葉を耕一郎が否定する。
「なんでそんなこといえんだよ」
「それはだな」
そんな風にはなしても結局結論はでず、学校にはしっかり登校しながら、部室に顔をださなくなった千里のことを心配する四人の話は他愛もなく続いていった。
通学鞄代わりにしているリュックサックを背負った制服姿の千里は、あたりを伺いながら、その廃工場の中へと入っていった。
「インストール!」
デジタイザーに変身コマンドを入力した彼女は、一瞬でその愛らしい姿を精悍な女戦士へと変えた。装飾の少ない鮮やかな黄色のメガスーツは、千里の身体の美しさを際立てるように形作っていた。
その腹部は、制服の上からではわかりづらく気づいたものはいなかったけれど、緩やかに膨らみを持っていた。千里は腰のホルスターからメガスナイパーを抜いた。
「おそかったのぉ……」
声が建物の中に響く。空間の色が徐々に紫色に変わってきて、数秒あとには、そこは異空間へと変わっていた。
「どこなの?」
敵を探すメガイエローの声――目の前に現れたのは、黒いコートの怪人だった。
「ワシは遅刻は嫌いじゃ」
「蚯蚓伯爵! 今日こそ勝負よ!」
マスクの内側から凛とした張りのある声が漏れる。ポーズを取り、メガイエローは今にも飛びかかりそうな体勢をとった。蚯蚓伯爵は笑いながら、近づき、突き出された手をつかむ。
「やはり、戦っているオナゴは凛々しいのお……ワシはそういうオナゴが大好きじゃ……」
捕まれた手をメガイエローは振り払い、銃口を向けた。
「ほほほっ、怖いのぉ。怖いのぉ」
「ふざけないで! わたしは……わたしはっ!!」
背後に周り、その蚯蚓伯爵はイエローの脇に手をいれる。びっしりとした繊毛にうめ尽くされた手が、スーツの上から胸を蹂躙していく。
「わたしはなんなのじゃ……メガイエロー、ワシはおヌシがどう思っているのかききたいのう…・・」
乳首をつかみ、きりきりと引っ張り、離して、さらにきつく揉みしだかれていく胸――イエローの手からメガスナイパーが落ちて音をたてた。
「いやっ! わたしはこんなことされたくないいやっ!!」
壁に手をあて、立ちバックへと変わっていく二人――
「そうじゃ、それでこそ正義の心を持つ戦士じゃ……」
光が金糸となって、メガイエローの首から上を包むと、マスクが消失した。黒く長いストレートヘアを靡かせた素顔が露わになる。凛々しさに満ちた声とは裏腹に、その桃に染まった顔は、蚯蚓伯爵を求める視線を送っていた。
「蚯蚓伯爵さまぁ……ごしゅじんさまぁ……」
甘えるような声が広がっていく。
「なんじゃ、メガイエロー。もう、『演技』は終わりかのう?」
不服そうにのどをならしながら、その表情を見て蚯蚓伯爵はにんまりと微笑んだ。
「だって、だってもう……んんんぁっ!!」
振り向きざまに、蚯蚓伯爵はその唇を奪う。ぴっちりフィットしたメガスーツを着たまま悶えて、千里は迫り来る快楽を笑顔で受け、ただひたすらに墜ちていく。
「おヌシは、戦うオナゴじゃ……もっと凛々しくしなければならんのぉ……ふひゃひゃひゃひゃっ」
蚯蚓伯爵の声は、どこまでも続き響いていった。
「もう……わたし、我慢できないです……正義とか悪とか、戦わなきゃいけないとか、やらなきゃいけないとか……」
蚯蚓伯爵は力を強めていく。そうして、下腹部の膨らみに手をやり、優しく愛でるようにしてさすり叩いた。
「おヌシはそんなもの考えなくていいのじゃ……」
千里はスレンダーな身体を蚯蚓伯爵と絡ませながらよがり、歓喜の声をあげはじめる。その狂おしい声は、どこまでも続き響いていったのだった。
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さすがは巨匠、、
いい仕事されていますねぇ、サワキさん。いつも楽しみにしております。
Re: さすがは巨匠、、
teamanさん、コメントありがとうございます。
サワキさんの作品、「さすがは巨匠!」まさにその一言に尽きると思います。
サワキさんの作品、「さすがは巨匠!」まさにその一言に尽きると思います。
No title
メガピンク今村みくも可愛がってあげてくださいね。