停滞ブログに嬉しいプレゼント作品!
皆さんこんばんは。前回はリンク更新したにもかかわらず、あのような結果になってしまい、とても残念です。
また私自身もゴールデンウィーク中に作品を更新して波に乗れるかと思えば、まさかの放置……大変申し訳ございません(汗)
近頃、元気のない私のブログに先輩であり、同士であるサワキさんから激励の作品を投稿していただいたのでアップしようと思います。サワキさん、ありがとうございます。
内容は『蚯蚓伯爵×オーイエロー』となっております。戦隊ヒロインの中でもモデルのようなナイスバディの長身美女。男勝りで怪人との一対一の勝負にも堂々と戦える強いヒロインが蚯蚓伯爵に堕ちていく様は絶品です。
伯爵様の結界の中での戦闘シーンもあります。ヒロインが結界内で戦ったら力が十分に発揮できず、伯爵の力の加減一つでどうにでも出来る場面を私も妄想しておりました。まさにドンピシャの描写場面でした!
伯爵様らしくヒロインの特性を見抜き、楽しむ姿も実に伯爵様らしいです。あの男勝りの樹里が伯爵に縋り、更には恥じることなく淫語を連呼し、伯爵を求める姿は戦闘では凛々しく力強いオーイエロー/二条樹里とはギャップがあり、とても興奮しました!
サワキさんには蚯蚓伯爵物を三作品書いて頂いているのですが、そのヒロインそれぞれに合わせてヒロインの特性。また蚯蚓伯爵の性格、言動が非常に上手く、とても際立っていると感じました。
私が書く作品とはまた一味も二味も違う蚯蚓伯爵の世界観を広げ、魅力を新たに感じ得る作品。皆様、是非とも御賞味下さい。
蚯蚓が直撃!
「ここはいったいなんなのよ」
二条樹里はその空間の内部をあてどなくさまよっていた。あやしいバラノイヤらしき影を追跡しているうちに、いつの間にか、妖しい空気をまき散らす空間に足を踏み入れていたのだ。
「寒いわ」
UAOHの制服はスカートスタイルで比較的ラフなものだとはいえ、今はまだ九月で夏の残暑が執拗なぐらい残っている時期だというのに――あたりはまるで冬のようだった。
「フフフッ、オーイエロー、ようやく引っかかりよったか……」
「誰!?」
声はあたりに反響して、姿はない。紫色のベールがどろんと重さを保ちながらながれていく。
「焦ることはないのじゃ……ワシが愛でてやるのじゃからなぁ……」
気配がして樹里は振り返った。不気味な怪人が空間のゆがみの中から現れた――
「私が追跡していたのはお見通しってわけね」
樹里はいいながら腕を構えた。
「クックック、どちらかといえば、わざと追跡させていたのじゃ」
「いったい何のために?」
「おヌシをおいしくいただくためにじゃ」
怪人は笑った。人好きのする老人のような話方をする――
「わたしを食べる――?」
「そうじゃ、ワシは蚯蚓伯爵。樹里殿、お主はスーパー戦隊の中でも抜群のナイスバディのオナゴじゃ……」
「蚯蚓伯爵――バラノイヤじゃないってわけ?」
樹里は顔をしかめた。得体がしれないってだけじゃなく、とんでもなく不快感を感じさせる相手だった。
「いかにもじゃ。ワシはずーっと前からオヌシのことを求めていたのじゃ。そうして、このあたりに結界を張りオヌシが現れるのを待っていたのじゃよ……」
「そう、わたしの実力を知ってて、そんなことをするなんて光栄だわ」
「実力? そんなものはどうでもよい。わしは――オヌシの身体がほしいのじゃ」
あまりに単刀直入な言い方に樹里は不愉快感を抱いた。
「どっちにしても、倒すしかないようね! 超力変身ッ!」
樹里は大きく手をあげて、上でクロスさせた。ブレスから黄色いベールが吹き出し、一瞬ののちに彼女はオーイエローへの変身を完了する。
「オーイエロー!」
「それじゃ、戦隊ヒロインを象徴するそのコスチュームに身に包んだオナゴが、ワシは好きなのじゃ」
(なんてキモチ悪い奴なの――こんなやつさっさと倒さないと)
オーイエローは内心毒づく。その気持ち悪さを隠そうともしないあたりが樹里のいらだちをなおさらに煽った。
「いくわよ! ハァッ!」
声をあげて、、オーイエローは走り出す。
「ツインバトン!」
両手にヌンチャクを繰り出すと、回転を加えながら蚯蚓伯爵に迫っていく。
「凛々しいのう、まさしくヒロインじゃ」
「やあっ! ええいっ!!」
オーイエローの攻撃を、伯爵は右に左になんなく避けてしまう。
「はあっ!!」
ヌンチャクから足技に切り替え、蹴りを繰り出しても、伯爵の動きはまるで樹里の動きを読んでいたかのようで悉く回避されてしまう――
(どうして! こんな動きのニブイ奴に……!!)
格下だと思っていた相手を倒せない焦りが樹里を煽る。それに――少し息苦しさを感じて、いったん距離をとる。呼吸を整えて再び――
「そろそろ終わりかのぅ」
「えっ!」
前にいた、そう思っていた蚯蚓伯爵の声が後ろからして――
「ほれっ!」
「きゃっ!?」
スカートをまくしあげられ、思わず黄色い声をあげてしまうオーイエロー。くるりと振り向き、相手に蹴りを浴びせると距離をとった――
(なんなのコイツ!!)
樹里はマスクの中で顔に皺を寄せた。変身していてスカートめくりなんてされたってなんともないのだけれど、それよりも先に悔しさが立ってしまう……
「ほほおっ、やはりナイスバディじゃのぅ。不意を突かれたときの反応も可愛いものじゃ……」
「このわたしにこんなことをするなんて! 許さないわ!」
武器を手にし、オーイエローは構えた。相手の言葉なんてきく理由はなかった。一気にケリをつける。腕を広げて、敵の方向に目をやった――そのとき、蚯蚓伯爵の目が赤く光った。
(なんなのあれは!)
「ううっ!!」
目から放たれた光線が身体を襲い、オーイエローは動きをとめる。とっさに手を前につきだしたが、防御するにはいたらず、真っ赤に彼女を照らし出す光線は熱をもっていて――
「あああっ!! あ、あついっ!!」
武器を取り落とし、そのスーツの上からでも明らかに大きな胸を抱きしめるようにオーイエローは腕を組む。
「そうじゃろう、おヌシの戦う姿がみたくてのぉ。結界の効力を弱めていたが、そろそろその必要もなくなってきたようじゃ」
「どういう――あああっ!」
崩れ落ちるように地面に倒れるオーイエロー。樹里はマスクの中で玉の汗を浮かべていた。蚯蚓伯爵が迫ってくる。逃げなきゃそう思うのに、身体はしびれたように動かない。
「どういうことか、ここはなぁ、おヌシら戦うヒロインたちをワシに隷従させるために作った空間じゃ。どうじゃ、身体に力が入らないじゃろう」
「そ、そんなぁっ。おまえみたいなやつに――わたしは――」
口がもつれる。言い返したいそう思うのに、身体はいうことをきかず――
「ほうほう、まだそんな闘志をもっているのか。結構なことじゃのう」
「うあっ!」
オーイエローは蚯蚓伯爵に肩をつかまれ、持ち上げられる。首を巡らせけだるげな空気をまといながら、樹里は相手のことを睨んだ。
(マズいわ。一旦逃げないと――このままじゃ……)
「このまま、あなた様と一緒にいたい――えっ!!」
樹里は口元に手をあてた。いうはずのない言葉が、口から出て声になって広がってしまう――
「そうじゃのぅ、やっぱりか」
蚯蚓伯爵の声が歪む。その目の赤みがますます強くなっていく。
(なんで、どうして。口が――ああっ!!)
「オーイエロー、おヌシはなぁ、たくさんの男を誑かしてきた。夜毎交尾を重ね、男どもをこのエッチな身体で征服してきたのじゃろう」
蚯蚓伯爵の手が樹里の身体を撫でる。鳥肌がたつ感覚があってそのすぐあとに不思議な暖かみが溢れて、樹里を困惑させていく。
「そんなの関係ないわっ――!!」
樹里はなんとかいった。
「そうじゃ、関係ないことなのかもしれん。だがなぁ、樹里殿、おヌシのやりたいことはそんなことではなかった。おヌシが望んだのは隷従じゃっ……性的に征服され支配されることなのじゃ……」
「征服、支配――うっ!! うああっ! はぁはぁ……」
こみ上げてきた頭痛に樹里は首をふる。身体の熱はますます高ぶり、荒く呼吸を繰り返しながら、オーイエローはくねくねと身体を曲げた。そのたびに蚯蚓伯爵に対する怒りや闘志がほぐされ消えていくようだった――
「そうじゃ、さあ、この目をみるのじゃ。オーイエロー。もっとじっくりなぁ」
「ああっ……厭、その手には――」
呼吸を乱れさせながら、樹里は首を振った。だけど、目は明るい方向へ引き寄せられてしまう。そして、焦点が合ってからはそこから離れることができなくなって――
「あ――!」
樹里が目を合わせると、蚯蚓伯爵はマスクの左右に手をあて、一気に引き抜いた。無骨なマスクの内側から樹里の端整整った顔が現れる。だが、その目は真っ赤な目に釘付けになり――焦点を結んでいない――
「おヌシはこの目をみると、子宮が疼くのをとめられなくなるのじゃ。その焦りを何とかしてほしい。このワシに支配されたいそう思うようになるのじゃ」
「はい、わたしは――あなた様に支配されたい――」
伯爵はオーイエローの肩から手を離した。樹里はそこに不安そうに立ち、だけど視線を離せず、次の瞬間、蚯蚓伯爵に抱きついた。
「そうじゃ、それでいいのじゃ」
伯爵は胸に顔を埋める樹里の頭を撫で、それから顔をあげさせた。樹里の顔はくしゃっとつぶれ、伯爵は顔を近づけた。
「なにも案ずることはないのじゃ。樹里殿。おヌシはただこのワシに身体を委ねればよいのじゃ」
樹里の胸に伯爵の腕が伸びていく。
「んんぁっ! はぁっ……あっ…ああっ! き、気持ちいいわっ」
伯爵は樹里の唇を奪う。その顔はおぞましい怪物にキスをされている顔ではなく、快楽を覚えた女の顔へと変わっていく。
「そうじゃろう」
唾液が糸をひきながら、伯爵がささやく。
「はいっ、蚯蚓伯爵様。わたしはわたしは――ああっ! はぁあっ!!」
伯爵の腕がスカートをめくりあげ、足の付け根をつかみゆっくりほぐすようにもみしだいていく。その動きにあわせて、散漫の体を上下させるオーイエローは、胎内から愛液が溢れでるのを感じて、口元を緩ませていく。
「もっと足を開くのじゃ。そうじゃのぅ」
いわれたとおり足を広げるオーイエロー。
「おヌシは淫乱な娘じゃ。そうじゃろう。おヌシはたくさんの男たちと交尾を重ねてきた、そうじゃろう?」
「はいっ、蚯蚓伯爵様。あぁっ、わたしはたくさんの男性と、夜をともに――あっ!」
「なにが夜をともにじゃ――まあよい。その男どももおヌシに快楽は与えられなかったのじゃからのう」
「それはどういうっ――!?」
「それはなあ、おヌシを本当の絶頂に導けるのは、ワシだけだからじゃ」
「えっ! うああああぁっ!!」
話しながら蚯蚓伯爵はスーツの上からでもわかる樹里の乳首をぎゅっとつかんで引っ張った。
「ああああっ!! か、かんじるわぅっ!!」
「ほほほ、やはりおヌシは乱暴されるのが好きなんじゃな」
「は、はいっ! ああっ! バラノイヤと戦っているうちに、はぁはぁっっ……乱暴されないと、感じない体に――」
息を乱しながら樹里は声を張り上げた。
「そうだったじゃなぁ。そりゃバラノイヤのマシン獣に比べれば、おヌシが夜の相手に選ぶ人間は、ちょっとパワー不足じゃろう」
伯爵の腕が拳を握り、樹里の腹部に優しく接する。なにをされるのかわからない樹里が顔を虚をつかれて汗まみれの顔をあげると、伯爵は思い切り拳を振りあげ、伯爵のへそのあたりを突いた。
「あああっ!!」
身体をくの字に折ってその場に倒れ込む樹里――
「は、伯爵様なぜ……」
地面にへばりながら、樹里は腹部を抑え、もう片方の手で蚯蚓伯爵にすがりついた。
「おヌシのためじゃ。おヌシが乱暴されないと感じないというからのぅ」
樹里は顔をあげる。蚯蚓伯爵を見据えて歪んでいく。
「伯爵様ぁ……」
伯爵はオーイエローにまたがり押し倒す。組み伏せ迫り、再び樹里と口づけを交わす。
「んんぁっ! んぁっ! んんんんっ!!」
唾液と舌の絡まる音が響き、伯爵はオーイエローの女性器に手を伸ばし按摩のようにもんで――
「ああぁっ!!」
「そろそろ出来上がってきたかのぅ!」
伯爵は目を細める。
「は、はい、身体が疼いて仕方がないです。伯爵様、このわたし、オーイエローの身体を鎮めてくださいっ! このままじゃ、わたしどうかなってしまいそうです――」
「ゲヘヘヘッ、そうなのかぁっ、オーイエロー。おヌシは本当によいからだをしておる。おま×こもよく熟れて湿り気をもっているのがよーくわかるぞよ」
「はいっ、わたしはそうされるのが大好きですっ! 蚯蚓伯爵様ですから、ですから――!」
普段はまわりを威圧していた目も今はとろんとなって、物欲しそうな色に染まっていた。決してほかの人間には見せることはないであろう目の色だった。
髪をつかみ、身体を起こさせると、蚯蚓伯爵は樹里の顔を股間に近づけた。その目の前にはそそり立つ巨大な男根があり、つきつけられた樹里は躊躇することなく、亀頭に口づけをしてさらにゆっくりとなめ始めた――
「ふうっん、はぁっああっ!!」
「ほぅっ、そうじゃのう、おヌシはなめかたが上手じゃのぅ」
男根はさらに堅くなっていく。樹里は頬張るように口の中へ持っていく。
「さあ、オーイエロー、足を広げるのじゃ」
「はふはぁいっ!!」
フェラチオをしながらも、樹里は指示に従った。足をM字型に開く。スレンダーな足の付け根は、汚れたような茶褐色のしみがあり、限界まで堅くなった男根が樹里の口から飛び出ると、伯爵は荒い息を繰り返しながら、再びオーイエローに覆い被さった。
「伯爵様、はやくっ!! このオーイエローの身体にあなた様のおち×ぽをくださいっ!」
「焦るでないぞよ」
スーツの上から伯爵は亀頭をこすりつけるようにして押し当てる。そのたびに樹里は荒い呼吸を繰り返し、口を開いて、切なげな息を漏らす。
「はぁっ! ああぁっ!!」
樹里は手を伸ばす。股間に手をあてると、自らスーツの端を掴んで一気にスーツを破った――。
「はやく――」
「ふふふっぉっ、おヌシはそんなことまでしていいのかのぅ」
「いいんですっ、ですからっ! あっ! あああああっ――!!」
身体を海老反りにして樹里は痛みに身体を震わせた。男根はメリメリと音をたてながら樹里の身体の中へと入っていく。膣は押し広げられ、一気に蹂躙されていく。なにもかもごちゃまぜになって、樹里は息をもらし、オーイエローの身体の表面で筋肉がぴくぴくと痙攣を繰り返す。
「さすが、たくさんの男を誑かせてきた生殖器じゃのう」
「えっ――あっ!」
「この締め付け、このしまり具合はすばらしいものじゃ――へへっ、樹里殿、もっともっと突いて、おヌシを人間の男では満足できない身体にしてやろうぞ」
「は、はいっ、ありがとうございますっ! はぁっ、伯爵様のおち×ぽ、あっ! あああっっ!!」
樹里は口元が綻び、恍惚な表情を浮かべながら、蚯蚓伯爵に支配されゆくのを感じていく。
「樹里、そろそろじゃのぅ、そろそろ絶頂に達するのではないか!?」
痛みは激しく、でもそれにもまして快楽があふれでて、全てを真っ白に染めあげながら、子宮口にまで達した男根に樹里は――
「は、はいっ! 伯爵様ぁぁぁ! あああぁっ!! うああああぁっ!! ああっ! あああああぁあっ――あああああああっ!!」
ビクビクと痙攣を繰り返すオーイエローの身体――二条樹里はとろんとした表情を浮かべる。熱い精液が身体の奥底に入り込んでいく感覚に、絶頂と恍惚をいっぺんに味わい、全てが染めあげられていくのを感じていた。
「ハアハァ…おヌシはワシの見込んだとおりじゃ」
「は、はいっ! お褒めの言葉をいただいて――あっ! わたしすごく幸せですっ!!」
身も心も蚯蚓伯爵に奪われ、樹里は矯声を漏らす。プライドもなにもかも拭いさられて、ただ蚯蚓伯爵の意のままにされたいと思い――伯爵の前に無防備な身体をさらけ出していた。
「ほうほうっ、それでこそじゃのぅ! よし、オーイエローよっ! おヌシの好きなようにしてやろうぞ!!」
蚯蚓伯爵はオーイエローにまたがり、そして狂喜の笑みを浮かべた受理はその怪人に蹂躙されることを心から楽しんでいるかのように笑顔を浮かべ続けていた。
「イエローは向こう、ピンクは俺と一緒にこい」
「オーレ!」
声を張り上げる五色の戦士たち――超力戦隊オーレンジャーは、その日、バラノイヤの反応をおって、ゆめが丘の町を探索していた。大型の銃――キングスマッシャーを手に、敵を探してあたりを探し回っていた。
「いないわね……」
オーイエロー/二条樹里は、団地の間をぬけ、その寂れた商店街へと足を踏み入れた。いわゆるシャッターストリートになっているその場所は不気味な雰囲気を漂わせていて、昼なのにどこか夜のように薄暗かった。
「まったくどこへいったのかしら」
油断なくあたりを見回すオーイエロー。彼女はそのとき、肉体に走る淡い痺れを感じた。
(いやだわ。こんなときに……)
彼女はその怜悧な面もちを少しも崩すことをしなかった。
だけど、その足取りが少しぶれて、足がかすかに内股を描き、内腿どうしがぶつかりあっては離れることを繰り返した。
「あっ……」
声が口をついてでた。
鼓動が次第に高ぶり、樹里は汗を欠いた。いまに身体が取り返しのつかないことになる。彼女は不安げな表情であたりを見回すと、狭い路地に足を踏み入れた。
誰にも見咎められることのない狭い路地――何かの薬品の臭いがかすかに漂う通路を通って、オーイエローはその奥へといたる。
「ふぅっ……」
彼女は足を止め、スカートの裾に触れた。沸騰する鍋からふきこぼれるようにして、快楽の奔流が身体を疼かせていた。
「ぁ……」
その通路の向こうから声がした。樹里はひくっと肩をふるわせ、その向こうをみた。身体の力が抜ける。彼女は腕をだらりと下におろしてしまい、そして、キングスマッシャーを地面に落としてしまった。
ゾクゾクと身体の中を躍る電流に身体を縛られながら、オーイエローは声のするほうへ足を踏み出した。空間はゆがみ、次第に輪郭を崩していく。完全に通路の輪郭が消え失せると、向こうから怪人が姿を表した。
「オーイエロー、おヌシであったか」
「蚯蚓伯爵様ぁっ」
怪人の姿を認めた樹里の声は悦楽を帯びて、どこまでも伸びて広がっていくように思えた。
また私自身もゴールデンウィーク中に作品を更新して波に乗れるかと思えば、まさかの放置……大変申し訳ございません(汗)
近頃、元気のない私のブログに先輩であり、同士であるサワキさんから激励の作品を投稿していただいたのでアップしようと思います。サワキさん、ありがとうございます。
内容は『蚯蚓伯爵×オーイエロー』となっております。戦隊ヒロインの中でもモデルのようなナイスバディの長身美女。男勝りで怪人との一対一の勝負にも堂々と戦える強いヒロインが蚯蚓伯爵に堕ちていく様は絶品です。
伯爵様の結界の中での戦闘シーンもあります。ヒロインが結界内で戦ったら力が十分に発揮できず、伯爵の力の加減一つでどうにでも出来る場面を私も妄想しておりました。まさにドンピシャの描写場面でした!
伯爵様らしくヒロインの特性を見抜き、楽しむ姿も実に伯爵様らしいです。あの男勝りの樹里が伯爵に縋り、更には恥じることなく淫語を連呼し、伯爵を求める姿は戦闘では凛々しく力強いオーイエロー/二条樹里とはギャップがあり、とても興奮しました!
サワキさんには蚯蚓伯爵物を三作品書いて頂いているのですが、そのヒロインそれぞれに合わせてヒロインの特性。また蚯蚓伯爵の性格、言動が非常に上手く、とても際立っていると感じました。
私が書く作品とはまた一味も二味も違う蚯蚓伯爵の世界観を広げ、魅力を新たに感じ得る作品。皆様、是非とも御賞味下さい。
蚯蚓が直撃!
「ここはいったいなんなのよ」
二条樹里はその空間の内部をあてどなくさまよっていた。あやしいバラノイヤらしき影を追跡しているうちに、いつの間にか、妖しい空気をまき散らす空間に足を踏み入れていたのだ。
「寒いわ」
UAOHの制服はスカートスタイルで比較的ラフなものだとはいえ、今はまだ九月で夏の残暑が執拗なぐらい残っている時期だというのに――あたりはまるで冬のようだった。
「フフフッ、オーイエロー、ようやく引っかかりよったか……」
「誰!?」
声はあたりに反響して、姿はない。紫色のベールがどろんと重さを保ちながらながれていく。
「焦ることはないのじゃ……ワシが愛でてやるのじゃからなぁ……」
気配がして樹里は振り返った。不気味な怪人が空間のゆがみの中から現れた――
「私が追跡していたのはお見通しってわけね」
樹里はいいながら腕を構えた。
「クックック、どちらかといえば、わざと追跡させていたのじゃ」
「いったい何のために?」
「おヌシをおいしくいただくためにじゃ」
怪人は笑った。人好きのする老人のような話方をする――
「わたしを食べる――?」
「そうじゃ、ワシは蚯蚓伯爵。樹里殿、お主はスーパー戦隊の中でも抜群のナイスバディのオナゴじゃ……」
「蚯蚓伯爵――バラノイヤじゃないってわけ?」
樹里は顔をしかめた。得体がしれないってだけじゃなく、とんでもなく不快感を感じさせる相手だった。
「いかにもじゃ。ワシはずーっと前からオヌシのことを求めていたのじゃ。そうして、このあたりに結界を張りオヌシが現れるのを待っていたのじゃよ……」
「そう、わたしの実力を知ってて、そんなことをするなんて光栄だわ」
「実力? そんなものはどうでもよい。わしは――オヌシの身体がほしいのじゃ」
あまりに単刀直入な言い方に樹里は不愉快感を抱いた。
「どっちにしても、倒すしかないようね! 超力変身ッ!」
樹里は大きく手をあげて、上でクロスさせた。ブレスから黄色いベールが吹き出し、一瞬ののちに彼女はオーイエローへの変身を完了する。
「オーイエロー!」
「それじゃ、戦隊ヒロインを象徴するそのコスチュームに身に包んだオナゴが、ワシは好きなのじゃ」
(なんてキモチ悪い奴なの――こんなやつさっさと倒さないと)
オーイエローは内心毒づく。その気持ち悪さを隠そうともしないあたりが樹里のいらだちをなおさらに煽った。
「いくわよ! ハァッ!」
声をあげて、、オーイエローは走り出す。
「ツインバトン!」
両手にヌンチャクを繰り出すと、回転を加えながら蚯蚓伯爵に迫っていく。
「凛々しいのう、まさしくヒロインじゃ」
「やあっ! ええいっ!!」
オーイエローの攻撃を、伯爵は右に左になんなく避けてしまう。
「はあっ!!」
ヌンチャクから足技に切り替え、蹴りを繰り出しても、伯爵の動きはまるで樹里の動きを読んでいたかのようで悉く回避されてしまう――
(どうして! こんな動きのニブイ奴に……!!)
格下だと思っていた相手を倒せない焦りが樹里を煽る。それに――少し息苦しさを感じて、いったん距離をとる。呼吸を整えて再び――
「そろそろ終わりかのぅ」
「えっ!」
前にいた、そう思っていた蚯蚓伯爵の声が後ろからして――
「ほれっ!」
「きゃっ!?」
スカートをまくしあげられ、思わず黄色い声をあげてしまうオーイエロー。くるりと振り向き、相手に蹴りを浴びせると距離をとった――
(なんなのコイツ!!)
樹里はマスクの中で顔に皺を寄せた。変身していてスカートめくりなんてされたってなんともないのだけれど、それよりも先に悔しさが立ってしまう……
「ほほおっ、やはりナイスバディじゃのぅ。不意を突かれたときの反応も可愛いものじゃ……」
「このわたしにこんなことをするなんて! 許さないわ!」
武器を手にし、オーイエローは構えた。相手の言葉なんてきく理由はなかった。一気にケリをつける。腕を広げて、敵の方向に目をやった――そのとき、蚯蚓伯爵の目が赤く光った。
(なんなのあれは!)
「ううっ!!」
目から放たれた光線が身体を襲い、オーイエローは動きをとめる。とっさに手を前につきだしたが、防御するにはいたらず、真っ赤に彼女を照らし出す光線は熱をもっていて――
「あああっ!! あ、あついっ!!」
武器を取り落とし、そのスーツの上からでも明らかに大きな胸を抱きしめるようにオーイエローは腕を組む。
「そうじゃろう、おヌシの戦う姿がみたくてのぉ。結界の効力を弱めていたが、そろそろその必要もなくなってきたようじゃ」
「どういう――あああっ!」
崩れ落ちるように地面に倒れるオーイエロー。樹里はマスクの中で玉の汗を浮かべていた。蚯蚓伯爵が迫ってくる。逃げなきゃそう思うのに、身体はしびれたように動かない。
「どういうことか、ここはなぁ、おヌシら戦うヒロインたちをワシに隷従させるために作った空間じゃ。どうじゃ、身体に力が入らないじゃろう」
「そ、そんなぁっ。おまえみたいなやつに――わたしは――」
口がもつれる。言い返したいそう思うのに、身体はいうことをきかず――
「ほうほう、まだそんな闘志をもっているのか。結構なことじゃのう」
「うあっ!」
オーイエローは蚯蚓伯爵に肩をつかまれ、持ち上げられる。首を巡らせけだるげな空気をまといながら、樹里は相手のことを睨んだ。
(マズいわ。一旦逃げないと――このままじゃ……)
「このまま、あなた様と一緒にいたい――えっ!!」
樹里は口元に手をあてた。いうはずのない言葉が、口から出て声になって広がってしまう――
「そうじゃのぅ、やっぱりか」
蚯蚓伯爵の声が歪む。その目の赤みがますます強くなっていく。
(なんで、どうして。口が――ああっ!!)
「オーイエロー、おヌシはなぁ、たくさんの男を誑かしてきた。夜毎交尾を重ね、男どもをこのエッチな身体で征服してきたのじゃろう」
蚯蚓伯爵の手が樹里の身体を撫でる。鳥肌がたつ感覚があってそのすぐあとに不思議な暖かみが溢れて、樹里を困惑させていく。
「そんなの関係ないわっ――!!」
樹里はなんとかいった。
「そうじゃ、関係ないことなのかもしれん。だがなぁ、樹里殿、おヌシのやりたいことはそんなことではなかった。おヌシが望んだのは隷従じゃっ……性的に征服され支配されることなのじゃ……」
「征服、支配――うっ!! うああっ! はぁはぁ……」
こみ上げてきた頭痛に樹里は首をふる。身体の熱はますます高ぶり、荒く呼吸を繰り返しながら、オーイエローはくねくねと身体を曲げた。そのたびに蚯蚓伯爵に対する怒りや闘志がほぐされ消えていくようだった――
「そうじゃ、さあ、この目をみるのじゃ。オーイエロー。もっとじっくりなぁ」
「ああっ……厭、その手には――」
呼吸を乱れさせながら、樹里は首を振った。だけど、目は明るい方向へ引き寄せられてしまう。そして、焦点が合ってからはそこから離れることができなくなって――
「あ――!」
樹里が目を合わせると、蚯蚓伯爵はマスクの左右に手をあて、一気に引き抜いた。無骨なマスクの内側から樹里の端整整った顔が現れる。だが、その目は真っ赤な目に釘付けになり――焦点を結んでいない――
「おヌシはこの目をみると、子宮が疼くのをとめられなくなるのじゃ。その焦りを何とかしてほしい。このワシに支配されたいそう思うようになるのじゃ」
「はい、わたしは――あなた様に支配されたい――」
伯爵はオーイエローの肩から手を離した。樹里はそこに不安そうに立ち、だけど視線を離せず、次の瞬間、蚯蚓伯爵に抱きついた。
「そうじゃ、それでいいのじゃ」
伯爵は胸に顔を埋める樹里の頭を撫で、それから顔をあげさせた。樹里の顔はくしゃっとつぶれ、伯爵は顔を近づけた。
「なにも案ずることはないのじゃ。樹里殿。おヌシはただこのワシに身体を委ねればよいのじゃ」
樹里の胸に伯爵の腕が伸びていく。
「んんぁっ! はぁっ……あっ…ああっ! き、気持ちいいわっ」
伯爵は樹里の唇を奪う。その顔はおぞましい怪物にキスをされている顔ではなく、快楽を覚えた女の顔へと変わっていく。
「そうじゃろう」
唾液が糸をひきながら、伯爵がささやく。
「はいっ、蚯蚓伯爵様。わたしはわたしは――ああっ! はぁあっ!!」
伯爵の腕がスカートをめくりあげ、足の付け根をつかみゆっくりほぐすようにもみしだいていく。その動きにあわせて、散漫の体を上下させるオーイエローは、胎内から愛液が溢れでるのを感じて、口元を緩ませていく。
「もっと足を開くのじゃ。そうじゃのぅ」
いわれたとおり足を広げるオーイエロー。
「おヌシは淫乱な娘じゃ。そうじゃろう。おヌシはたくさんの男たちと交尾を重ねてきた、そうじゃろう?」
「はいっ、蚯蚓伯爵様。あぁっ、わたしはたくさんの男性と、夜をともに――あっ!」
「なにが夜をともにじゃ――まあよい。その男どももおヌシに快楽は与えられなかったのじゃからのう」
「それはどういうっ――!?」
「それはなあ、おヌシを本当の絶頂に導けるのは、ワシだけだからじゃ」
「えっ! うああああぁっ!!」
話しながら蚯蚓伯爵はスーツの上からでもわかる樹里の乳首をぎゅっとつかんで引っ張った。
「ああああっ!! か、かんじるわぅっ!!」
「ほほほ、やはりおヌシは乱暴されるのが好きなんじゃな」
「は、はいっ! ああっ! バラノイヤと戦っているうちに、はぁはぁっっ……乱暴されないと、感じない体に――」
息を乱しながら樹里は声を張り上げた。
「そうだったじゃなぁ。そりゃバラノイヤのマシン獣に比べれば、おヌシが夜の相手に選ぶ人間は、ちょっとパワー不足じゃろう」
伯爵の腕が拳を握り、樹里の腹部に優しく接する。なにをされるのかわからない樹里が顔を虚をつかれて汗まみれの顔をあげると、伯爵は思い切り拳を振りあげ、伯爵のへそのあたりを突いた。
「あああっ!!」
身体をくの字に折ってその場に倒れ込む樹里――
「は、伯爵様なぜ……」
地面にへばりながら、樹里は腹部を抑え、もう片方の手で蚯蚓伯爵にすがりついた。
「おヌシのためじゃ。おヌシが乱暴されないと感じないというからのぅ」
樹里は顔をあげる。蚯蚓伯爵を見据えて歪んでいく。
「伯爵様ぁ……」
伯爵はオーイエローにまたがり押し倒す。組み伏せ迫り、再び樹里と口づけを交わす。
「んんぁっ! んぁっ! んんんんっ!!」
唾液と舌の絡まる音が響き、伯爵はオーイエローの女性器に手を伸ばし按摩のようにもんで――
「ああぁっ!!」
「そろそろ出来上がってきたかのぅ!」
伯爵は目を細める。
「は、はい、身体が疼いて仕方がないです。伯爵様、このわたし、オーイエローの身体を鎮めてくださいっ! このままじゃ、わたしどうかなってしまいそうです――」
「ゲヘヘヘッ、そうなのかぁっ、オーイエロー。おヌシは本当によいからだをしておる。おま×こもよく熟れて湿り気をもっているのがよーくわかるぞよ」
「はいっ、わたしはそうされるのが大好きですっ! 蚯蚓伯爵様ですから、ですから――!」
普段はまわりを威圧していた目も今はとろんとなって、物欲しそうな色に染まっていた。決してほかの人間には見せることはないであろう目の色だった。
髪をつかみ、身体を起こさせると、蚯蚓伯爵は樹里の顔を股間に近づけた。その目の前にはそそり立つ巨大な男根があり、つきつけられた樹里は躊躇することなく、亀頭に口づけをしてさらにゆっくりとなめ始めた――
「ふうっん、はぁっああっ!!」
「ほぅっ、そうじゃのう、おヌシはなめかたが上手じゃのぅ」
男根はさらに堅くなっていく。樹里は頬張るように口の中へ持っていく。
「さあ、オーイエロー、足を広げるのじゃ」
「はふはぁいっ!!」
フェラチオをしながらも、樹里は指示に従った。足をM字型に開く。スレンダーな足の付け根は、汚れたような茶褐色のしみがあり、限界まで堅くなった男根が樹里の口から飛び出ると、伯爵は荒い息を繰り返しながら、再びオーイエローに覆い被さった。
「伯爵様、はやくっ!! このオーイエローの身体にあなた様のおち×ぽをくださいっ!」
「焦るでないぞよ」
スーツの上から伯爵は亀頭をこすりつけるようにして押し当てる。そのたびに樹里は荒い呼吸を繰り返し、口を開いて、切なげな息を漏らす。
「はぁっ! ああぁっ!!」
樹里は手を伸ばす。股間に手をあてると、自らスーツの端を掴んで一気にスーツを破った――。
「はやく――」
「ふふふっぉっ、おヌシはそんなことまでしていいのかのぅ」
「いいんですっ、ですからっ! あっ! あああああっ――!!」
身体を海老反りにして樹里は痛みに身体を震わせた。男根はメリメリと音をたてながら樹里の身体の中へと入っていく。膣は押し広げられ、一気に蹂躙されていく。なにもかもごちゃまぜになって、樹里は息をもらし、オーイエローの身体の表面で筋肉がぴくぴくと痙攣を繰り返す。
「さすが、たくさんの男を誑かせてきた生殖器じゃのう」
「えっ――あっ!」
「この締め付け、このしまり具合はすばらしいものじゃ――へへっ、樹里殿、もっともっと突いて、おヌシを人間の男では満足できない身体にしてやろうぞ」
「は、はいっ、ありがとうございますっ! はぁっ、伯爵様のおち×ぽ、あっ! あああっっ!!」
樹里は口元が綻び、恍惚な表情を浮かべながら、蚯蚓伯爵に支配されゆくのを感じていく。
「樹里、そろそろじゃのぅ、そろそろ絶頂に達するのではないか!?」
痛みは激しく、でもそれにもまして快楽があふれでて、全てを真っ白に染めあげながら、子宮口にまで達した男根に樹里は――
「は、はいっ! 伯爵様ぁぁぁ! あああぁっ!! うああああぁっ!! ああっ! あああああぁあっ――あああああああっ!!」
ビクビクと痙攣を繰り返すオーイエローの身体――二条樹里はとろんとした表情を浮かべる。熱い精液が身体の奥底に入り込んでいく感覚に、絶頂と恍惚をいっぺんに味わい、全てが染めあげられていくのを感じていた。
「ハアハァ…おヌシはワシの見込んだとおりじゃ」
「は、はいっ! お褒めの言葉をいただいて――あっ! わたしすごく幸せですっ!!」
身も心も蚯蚓伯爵に奪われ、樹里は矯声を漏らす。プライドもなにもかも拭いさられて、ただ蚯蚓伯爵の意のままにされたいと思い――伯爵の前に無防備な身体をさらけ出していた。
「ほうほうっ、それでこそじゃのぅ! よし、オーイエローよっ! おヌシの好きなようにしてやろうぞ!!」
蚯蚓伯爵はオーイエローにまたがり、そして狂喜の笑みを浮かべた受理はその怪人に蹂躙されることを心から楽しんでいるかのように笑顔を浮かべ続けていた。
「イエローは向こう、ピンクは俺と一緒にこい」
「オーレ!」
声を張り上げる五色の戦士たち――超力戦隊オーレンジャーは、その日、バラノイヤの反応をおって、ゆめが丘の町を探索していた。大型の銃――キングスマッシャーを手に、敵を探してあたりを探し回っていた。
「いないわね……」
オーイエロー/二条樹里は、団地の間をぬけ、その寂れた商店街へと足を踏み入れた。いわゆるシャッターストリートになっているその場所は不気味な雰囲気を漂わせていて、昼なのにどこか夜のように薄暗かった。
「まったくどこへいったのかしら」
油断なくあたりを見回すオーイエロー。彼女はそのとき、肉体に走る淡い痺れを感じた。
(いやだわ。こんなときに……)
彼女はその怜悧な面もちを少しも崩すことをしなかった。
だけど、その足取りが少しぶれて、足がかすかに内股を描き、内腿どうしがぶつかりあっては離れることを繰り返した。
「あっ……」
声が口をついてでた。
鼓動が次第に高ぶり、樹里は汗を欠いた。いまに身体が取り返しのつかないことになる。彼女は不安げな表情であたりを見回すと、狭い路地に足を踏み入れた。
誰にも見咎められることのない狭い路地――何かの薬品の臭いがかすかに漂う通路を通って、オーイエローはその奥へといたる。
「ふぅっ……」
彼女は足を止め、スカートの裾に触れた。沸騰する鍋からふきこぼれるようにして、快楽の奔流が身体を疼かせていた。
「ぁ……」
その通路の向こうから声がした。樹里はひくっと肩をふるわせ、その向こうをみた。身体の力が抜ける。彼女は腕をだらりと下におろしてしまい、そして、キングスマッシャーを地面に落としてしまった。
ゾクゾクと身体の中を躍る電流に身体を縛られながら、オーイエローは声のするほうへ足を踏み出した。空間はゆがみ、次第に輪郭を崩していく。完全に通路の輪郭が消え失せると、向こうから怪人が姿を表した。
「オーイエロー、おヌシであったか」
「蚯蚓伯爵様ぁっ」
怪人の姿を認めた樹里の声は悦楽を帯びて、どこまでも伸びて広がっていくように思えた。
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素晴らしい。
この一言に尽きます。
長い時空の旅の末、我らの欲望の代理人たる
伯爵様と樹里との逢瀬が実現しましたね。
昭和・平成と時の旅を続ける伯爵様、次の獲物は誰でしょうか?
長い時空の旅の末、我らの欲望の代理人たる
伯爵様と樹里との逢瀬が実現しましたね。
昭和・平成と時の旅を続ける伯爵様、次の獲物は誰でしょうか?
Re: 素晴らしい。
> こんばんは、特撮最前線さん。返信が遅くなり、すいません。
仰る通り、もう「素晴らしい!」の一言に尽きますよね!
『我らの欲望の代理人』このワード。実に気に入りました(笑)
また欲望の赴くままに次の時代へと獲物を食べにいきます。
仰る通り、もう「素晴らしい!」の一言に尽きますよね!
『我らの欲望の代理人』このワード。実に気に入りました(笑)
また欲望の赴くままに次の時代へと獲物を食べにいきます。
No title
>管理人様
ありがとうございます。
自分にも文才があれば…と思っていた所で
大御所様からの助け舟でしたので満足しております。
こちらとしては二代目ミスアメリカやダイナピンクなど
樹里の先輩格にあたる強気系ヒロインや
一見強気系でも女として認めて欲しい気持ちの強いイエローマスクなどを
女として目覚めさせたり、逆に十分すぎるほどおしとやかなヒロインに
女としての自信をつけさせるなど
悪落ちとは違ったエロい展開を期待する所です。
それにしても魔空間に引きずり込む展開は素晴らしいですね。
ありがとうございます。
自分にも文才があれば…と思っていた所で
大御所様からの助け舟でしたので満足しております。
こちらとしては二代目ミスアメリカやダイナピンクなど
樹里の先輩格にあたる強気系ヒロインや
一見強気系でも女として認めて欲しい気持ちの強いイエローマスクなどを
女として目覚めさせたり、逆に十分すぎるほどおしとやかなヒロインに
女としての自信をつけさせるなど
悪落ちとは違ったエロい展開を期待する所です。
それにしても魔空間に引きずり込む展開は素晴らしいですね。
Re: No title
こんばんは、特撮最前線さん。
強き系ヒロインを女として目覚めさせるとは実に伯爵様らしい嗜好(思考)だと思います。
お淑やかなヒロインに女としての自信をつけさせるとは面白い発想ですね!これは使えそうです。
我が妄想を具現化した魔空間という設定。そこから広がる展開には私自身、本当に助かっております(笑)
強き系ヒロインを女として目覚めさせるとは実に伯爵様らしい嗜好(思考)だと思います。
お淑やかなヒロインに女としての自信をつけさせるとは面白い発想ですね!これは使えそうです。
我が妄想を具現化した魔空間という設定。そこから広がる展開には私自身、本当に助かっております(笑)
本当に素晴らしい作品です!以前リクエストした
マジシスターズとゴーピンクも書いていただいている
中、わがままとは思いますが、ニンジャホワイト版を
書いていただけると嬉しいです(^-^)/ または、ハリケン
ブルーやメガイエローのその後などのような形でも
嬉しいです!お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。
マジシスターズとゴーピンクも書いていただいている
中、わがままとは思いますが、ニンジャホワイト版を
書いていただけると嬉しいです(^-^)/ または、ハリケン
ブルーやメガイエローのその後などのような形でも
嬉しいです!お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。
Re: タイトルなし
こんばんは、ななしのゴンベエさん。
サワキさんから頂きました作品。本当に素晴らしいですね。
ご期待に応えたいのはやまやまですが、鶴の姫様版は少し難しいと思います(困)
ヒロイン達のその後の話も楽しそうですね。手が回るようでしたら、また遊び心が出せればと考えております。
サワキさんから頂きました作品。本当に素晴らしいですね。
ご期待に応えたいのはやまやまですが、鶴の姫様版は少し難しいと思います(困)
ヒロイン達のその後の話も楽しそうですね。手が回るようでしたら、また遊び心が出せればと考えております。
No title
次の更新予定は何ですか
樹里最高!
戦隊シリーズの中でも1、2を争うほど好きなヒロインでしたね…
あの綺麗な顔と引き締まった体に興奮するなと言われても無理なぐらいに可愛かったです。
そんな彼女が屈辱されて言いなりにされる姿はたまりませんね~
あの綺麗な顔と引き締まった体に興奮するなと言われても無理なぐらいに可愛かったです。
そんな彼女が屈辱されて言いなりにされる姿はたまりませんね~
Re: 樹里最高!
初めまして、もりもりさん。返信が遅くなり申し訳ありません。
彼女は長身美女、スタイルも抜群で性格も男勝りでしたから、屈辱的な話は似合うと思います。
彼女は長身美女、スタイルも抜群で性格も男勝りでしたから、屈辱的な話は似合うと思います。